5エレ八木の実際
LUSO 5エレ
古い写真ですが、こんなものもあったんですね、1980年代には。エレメントブラケット(クロスマウント)はペラッペラで貧弱。エレメントの継ぎ目はポンチを石器で叩いて凹ませるという原始時代仕様。20ヶ所もエレメントをたたくうちに、気持ちのほうが凹んでしまう。いくら80年代でも、もっとマシなものが作れたはず。バリコンを使ったガンママッチというのも当時ですら見かけなくなって久しい構造。性能については、サイクル21の助けがなかったら(私が)ひと暴れしたかもしない。
下は自作の28MHz7エレで、直接給電に驚愕するのはだいぶ後になってからだった。
自作 18MHz 5エレ
今でこそ6エレの市販品もありますが、当時の18MHzでは5エレは超高性能なアンテナでした。今でもイケてると思います。ただ、4エレからのステップアップだと苦労が多い割に大した違いがないのでお勧めはしません。
こう書くと「ブーム長を伸ばせば違うだろ!」と反論を喰らいそうですが、14MHzで4→7→5→6→6、21MHzで3→4→5、28は3→4→6→5→7とエレメント数(重要なのはブーム長ですが)を変化させてみた実際の経験では、私にはそうは思えません。5エレでブームを大きく伸ばすくらいなら、何の迷いもなく6エレにします。
自作28MHz5エレ(下)
10mで初めて直接給電にしたアンテナ。第1導波器こそ輻射器に近いものの、全体的にはかなりのワイドスペース。SWRカーブが平坦で28.0〜29.1くらいまで1.5以下でしたが、それだけのアンテナでした。今となっては力不足が目立ってしまいます。
自作 21MHz 5エレ
初めて建てたコンクリレスタワー(KT18R)に、初めて本格的に作った5エレ、ブーム長10m。 当時のハイコンディションに助けられて50Wでも夢のように飛びました。
28MHz5エレ 自作
「カネはないけど根性はあります!」的に単管パイプを番線で支えながら伸ばすこと16m。今でもこういうことをやる人がいたら「死にますよ」と声かけます。笑
初めて作った28の八木、ガンママッチ給電。ダイオードと抵抗で簡易電界強度計を作り、畑の中で調整すること1週間。28MHzのカリブ海と、KHシリーズもほぼすべてこいつがやってくれました。回想的性能が実際の電気的性能を上回る逸品。(笑)